コロナ禍で苦境に陥ったミニシアター救済を目的に、20年4月の1度目の緊急事態宣言発出の際に立ち上げられたプロジェクト「#SAVE the CINEMA」が、東京都が映画館への独自の休業要請を緩和した1日「2021年6月1日 映画の日に寄せて」と題した文書を発表した。

その中で「この間、再三に渡り面談の時間を割いて下さり、映画館再開を願う多くの市民の声を受け止めて下さった行政関係の皆様に、まずもって深く御礼を申し上げます。そして、当団体の活動に賛同をいただいた映画関係者・映画ファンの皆様に、感謝を申し上げます。皆様一人ひとりの声が届いて、本日からの休業要請の見直しにつながったものだと確信しております」と、陳情に回った省庁に感謝した。

「#SAVE the CINEMA」は昨年4月に設立し、内閣府、厚労省、文化庁などに要望書の提出などを継続してきたが「偶然ですが、一年前の本日6月1日は、東京都の映画館の休業要請が解除された日です」と振り返った。その上で「多くのミニシアターはこの一年、苦難の連続ではありましたが、なんとか上映を続けることができました。コロナ禍の1年3ヶ月、当団体の活動を取材し続けてくれたマスコミの各媒体に、そして大変な状況にも関わらず、各映画館に足を運んでくださる映画ファンの皆様に、改めて御礼申し上げます」と、活動を支えた映画ファンと取材を続けたメディアにも感謝した。

そして「引き続き、感染拡大防止に留意するのは勿論のこと、映画館に足を運んでもらえるような取り組みや、公的支援への陳情等、活動を続けて参ります。まずは映画館で映画をみることの出来る喜びを、共に分かち合いたいと思います。映画館で映画をみること、それが一番の#SAVE the CINEMAです。今後ともよろしくお願い申し上げます」(声明は原文のまま)と、映画を見ることの喜びを分かち合おうと呼び掛けた。