TBSは7日、7月の定例社長会見がコロナ禍のため中止になったことを受け、ラジオ・テレビ記者会が提出した質問に社長室広報部が回答した。

東京オリンピック(五輪)2020の番組編成について、「TBS系列では、民放で最初の中継枠となる、なでしこジャパン注目の初戦、『サッカー女子予選第1戦日本vsカナダ』を放送します。さらに、今大会から新たに導入された、『柔道混合団体』の決勝や、日本競泳界のエース・瀬戸大也選手も出場予定の『競泳男子200メートル個人メドレー』の決勝、そして、北京大会以来3大会ぶりの復活となる『野球』の決勝トーナメント等、日本のメダル獲得も期待される注目競技を放送予定です」と回答した。

五輪競技を中継する意義については「東京オリンピック・パラリンピックの開催については、国民の間でさまざまな意見があることから、報道機関として、出来る限り多くの角度から論点を明らかにしながら、感染対策などの状況について詳しく報じております」と開催にさまざまな意見があることに理解を示しつつ「一方、五輪競技についても、国民の大きな関心事項ですので、中継や番組を通じて、選手たちの活躍を余すところなく伝えられるよう、しっかりと準備を進めていきたいと考えています」とした。

また、災害報道やコロナ関連報道と、五輪報道のバランスについては、「大雨などの災害報道やコロナ関連報道は、国民の生命と財産を守るため必要な情報を提供するという、報道機関としての使命だと考えております。オリンピック・パラリンピックのさなかにあってもこうした基本姿勢に変わりはなく、重要度や必要に応じて、適宜、報道してまいります」と五輪報道を特別視しない構えを示した。

また、NHKが五輪放送計画を発表したことへの受け止めについて、「当社としましては、“届けスポーツのチカラ”をテーマとし、世界最高峰のスポーツの魅力を、丁寧にわかりやすく、しっかりと、お届けしたいと考えています」と意気込みを明かした。