日本テレビが26日、東京・汐留の同局で、社長定例会見を行い、6月29日付で代表取締役社長執行役員に就任した、杉山美邦新社長が所感を述べた。

テレビ業界の現状について「現在、テレビ業界は、コロナ禍によって、番組作り、それから広告収入の面でもさまざまな影響を受けております。前年度を振り返りますと、日本テレビグループホールディングスは、中間期で、12年ぶりの赤字決済となりました。大変、困難な状況を迎えました。最終決算では、何とか黒字に戻しましたけれども、新年度に入ってもまだコロナ禍の影響が続いています。同時に、テレビ業界を取り巻く環境は、ネットとの強豪などいろんな要素がありますが、私の感じでは、地殻変動が起きているとみています」と分析した。

それらを踏まえて「日本テレビグループをどう盛り上げていくのか、発展させていくのか。大変大きな課題であります。テレビの役割は、さらに高めていきたいとも考えております」と意気込みを語った。

日本テレビグループは、昨年11月に新たな成長戦略を打ち出した。「今後10年を見据えて、日本テレビグループを飛躍的に発展させていこうという方針でございます。その方針に基づいて新年度は、本格的に始動していく、稼働させていくという大変重要な1年となります。グループを上げて、知恵を集めて取り組んでいきたいと考えております。その先頭に私は立って、取り組むつもりでありますので、どうかご理解、みなさん、ご指摘もありますと思います。よろしくお願いします」と話した。