ジャニーズ事務所の藤島メリー泰子名誉会長が肺炎のため今月14日に急死していたことが17日、分かった。93歳だった。同事務所が公式サイトで発表した。19年に亡くなった弟のジャニー喜多川氏(享年87)とともに、1962年の立ち上げ時からジャニーズ事務所を支え続けた“女帝”だ。

関係者によると、新型コロナウイルスには感染していなかったという。高齢となったメリー氏は病院で生活していたが、最近まで体調に大きな変化はなく、元気な様子だったという。

1927年(昭2)12月26日、米ロサンゼルス生まれ。日本に戻った後、終戦後に再び渡米し、ロサンゼルス・シティー・カレッジを卒業した。62年のジャニーズ事務所創立当時は経理などを担当し、事務所初の所属タレントである初代ジャニーズの衣装を縫い付けるなど、さまざまな形でサポートした。

長年にわたって同事務所の副社長を務めていた。社長だったジャニー氏がタレントのプロデュース業に携わっていたのに対し、経営面の実権はメリー氏が握っていた。19年7にジャニー氏が亡くなったことを受け、同年9月に代表取締役会長に就任。昨年9月には代表取締役を退任し、名誉会長となっていた。現在は娘の藤島ジュリー景子氏が代表取締役社長を務めている。