84歳で亡くなった笑福亭仁鶴さんの冠ラジオ番組「仁鶴の日曜想い出メロディー」を放送するKBSラジオ(京都市)は3日、5日放送分は仁鶴さんをしのぶ追悼企画にするとともに、今後も仁鶴さんの名前は外さず、弟子が番組を継続することを発表した。

同番組は86年10月にスタート。06年3月末でいったん終了した後、14年4月から再開。懐かしいメロディーに、仁鶴さんの優しい語り口がのった日曜朝の名物長寿番組だった。

だが、仁鶴さんは17年に最愛の隆子夫人を亡くした後、休養し、同年夏にいったん復活したが、再び9月以降は休演が続き、復活はならなかった。その間、弟子らが交代で代演を務め、最近では「師匠の名代」として笑福亭仁嬌が出演していた。同局は「今後、10月以降もこのまま、放送します」と話し、仁嬌が番組を続けていく。

5日午前8時からの放送分では、仁鶴さんの生前の語り口や思い出ばなしなどを放送する予定。

またこの日、ラジオ大阪も5日深夜0時に追悼特番「上方落語の宝・ありがとう仁鶴さん」を放送すると発表した。