18日にスタートする綾野剛(39)主演フジテレビ系連続ドラマ「アバランチ」(月曜午後10時、初回15分拡大)の制作発表が11日、都内で行われた。

関西テレビ制作のドラマ枠が火曜午後9時台から移動し、フジテレビ系の月曜夜は午後9時からの「月9」と2本連続の放送となる。

綾野が演じるのは謎の犯罪撲滅集団アバランチのメンバーで、経歴一切不明の謎の男・羽生誠一。他にさまざまな経歴の人間が集められ、悪と戦っていく。

放送開始まで1週間となったが、羽生についてほとんど情報公開されていないことに綾野は「謎だらけにしなきゃいけない理由が、台本にはある。台本に1本筋があって、言葉ばかりではなく、感情でつながれている。役者は言葉だと思われているけど、感情を生業にしている職業なんだなと思った」と話している。

警視庁特別犯罪対策企画室の山守美智代室長役の木村佳乃(45)は「綾野さんがおっしゃっていた通り、1本の筋が物語に通っている。勧善懲悪のめでたし、めでたしという作品ではない。人間が深く描かれている。この内容を民放で流せるのかなと思いました。大丈夫なのかな、ピーッと入らないのかなと思う。とってもスリリングな作品です」と話した。

元自衛官の赤石リナ役の高橋メアリージュン(33)は「妥協がない。準備稿からガラッと変わって、決定稿ができてくるのでワクワクしています」。元所轄刑事の打本鉄治役の田中要次(58)は「まさにアバランチ(雪崩)なんですよ。思い込みでかかると痛い目にあう。うねってますね。“月10”という新しい時間枠の意気込みを感じる。どうなっていくんでしょう」と話した。

特別犯罪対策企画室に左遷された西城英輔役の福士蒼汰(28)は「登場人物がみんな魅力的。登場人物がみんな自分の道を生きている。感情移入して見ることができる。魅力的だな。綾野さんの羽生が格好いいなと、横で見ています」。天才ハッカー牧原大志役の千葉雄大(32)は「すごく謎だらけ。謎がエンターテインメントの作品に落とし込まれている」と話した。

今年1月に公開されヒットした、綾野主演映画「ヤクザと家族 The Family」の藤井道人監督(35)が同ドラマのチーフ監督を務める。

綾野は「撮影は本当に楽しい。毎日、ずっとね。現場のスタッフは僕のこと“フェニックスモード”と呼ぶけど、ずっと撮影していられる。キャストのみんなと会うと元気をもらう。この撮影ができているのも奇跡だなと思うので大切にしたい。藤井さんとこういう形で、またタッグが組めるとは思わなかった。映画、ドラマ、配信であろうと、僕は気にしない。作るフォーマットが違っても、本当に楽しい」と話した。