先日、歌手西村知美(50)を取材した。80年代、アイドル全盛時代の人気歌手の1人だ。歌手としてはもちろんだが、ほんわかとしたいわゆる天然キャラが人気となり、数多くのバラエティー番組でも活躍してきた。最近では、医療バラエティー番組に出演。尿漏れに悩んでいることを告白し、医師から腹圧性尿失禁と診断された。往年のアイドルの告白だっただけに、ネットニュースにもなり拡散された。やはり、ファンにとって、アイドルは○○しないという幻想の中に、いまだにいるのかもしれない。

その西村は、11月から、タレント森田健作(71)がパーソナリティーを務めるニッポン放送「森田健作 青春の勲章はくじけない心」(月曜午後6時20分)のアシスタントに就任することになった。東京・有楽町の同局スタジオで初収録に臨み、報道陣の取材に応じた。

西村は、86年に映画「ドン松五郎の生活」で女優デビューを果たし、この映画の主題歌「夢色のメッセージ」でも歌手デビュー。今年はデビュー35周年になるが、意外にも森田とは初対面だった。

それで、西村はどうしたのかというと、堀越高校時代からの友人である、酒井法子に連絡を取ったという。酒井は森田と同じ所属事務所だったからだ。酒井からは「森田さんは優しいから、何も心配することはないよ」と励まされ、肩の荷が下りたという。そして、初収録に臨む西村に、酒井からのメッセージ付きの花束が届いていた。花束に喜ぶ西村を見て、ちょっとした心配りの大切さを感じた次第だ。

また、西村は、松本明子が企画した「黄金の80年代アイドルうたつなぎ、うれしなつかし胸キュンコンサート」が来年1月23日に、東京・かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホールで開催され、自身も出演することを明らかにした。同コンサートは今年1月の予定だったが、コロナ禍で開催できなかった。

昨春のコロナ禍の中、松本が「#アイドルうたつなぎ」のハッシュタグとともに、SNSでアカペラ歌唱する動画を投稿。それが、次々とつながった。ツイッターでは、松本明子→森口博子→荻野目洋子→西村知美→渡辺美奈代→布川敏和とつながり、今回のコンサートでは、松本、布川、西村のほか、森尾由美、浅香唯が出演する。

シングルは22枚、アルバムは10枚、120曲ほどの持ち歌がある西村だが、歌唱については「みなさんで一緒に歌うときは、私のはエアマイクにしてくださいとお願いしているんです」と謙遜する。それでも「私の楽曲はとてもいい歌が多いんです。曲は聞いていただきたいので、どなたかカバーしていただけませんか」と、最後まで謙虚な西村だった。

来年は南野陽子、森口博子と結成した、期間限定ユニットのブルーミングガールズも、10周年を迎える。歌つなぎコンサートも含めて、歌手としての西村の活躍が楽しみだ。