新型コロナウイルスワクチン義務化に反対の立場を表明している英ロックギタリスト、エリック・クラプトン(76)が、ワクチンを接種した人たちは「集団催眠」状態だと語った。

ユーチューブの音楽チャンネル「ザ・リアル・ミュージック・オブザーバー」に出演したクラプトンは、コロナワクチンを接種している人たちはSNS上で行われている製薬会社による「サブリミナル広告」の犠牲者であると主張し、「意識するとそれは至るところにあるのが分かる」とワクチン義務化を進める社会を批判した。

また、同じく懐疑的な立場を表明している英ミュージシャン、ヴァン・モリソンが2020年に発表した反ロックダウンについて歌った「Stand and Deliver」に参加した理由についても触れ、規制に抵抗していると知って「あなたの味方だ。何かできることはないか」と自ら連絡をして協力したことを明かした。

昨年2月にコロナワクチンを接種した後、強い副反応で演奏家生命を失いかけた経験から反ワクチン派になったとされるクラプトンは、観客にワクチン接種証明書の提示を義務付ける会場では今後一切演奏をしないと宣言している。そんなクラプトンに対し、クイーンのギタリストであるブライアン・メイが「変人」と発言するなど距離を取る仲間も出ているが、コロナのまん延を予防するための行動規制や予防接種に賛成でも反対でもないと述べ、「選択の自由」が尊重されるべきだと語っている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)