俳優西島秀俊(50)の主演映画「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)が国際長編映画賞に輝いたことを受け、同じく西島主演の連続ドラマ「真犯人フラグ」を放送していた日本テレビの福田博之編成担当常務が喜びのコメントを語った。

同ドラマは3月まで2クール連続で放送し、3月13日に最終回を迎えていた。福田常務はこの日、都内で行われた社長定例会見で「西島さんにしっかりリードしていただいて、現場の雰囲気をつくって頂いて、長丁場でみんな疲れていたと思うんですけど、本当にリードして頂いた」とドラマ撮影現場での様子を振り返った。続けて「(西島の)お人柄が素晴らしいので、スタッフみんな好きになっちゃて。本当に今回の受賞のことはみんな泣いて喜ぶと思います」と笑顔で語った。

アカデミー賞は名誉賞や旧名の外国語作品賞の時代も含めると、これまでに邦画16作品が候補となり、52年「羅生門」(黒澤明監督)、55年「地獄門」(衣笠貞之介監督)、56年「宮本武蔵」(稲垣浩監督)09年「おくりびと」(滝田洋二郎監督)の4作品が受賞している。

「ドライブ-」は国際長編映画賞の他、作品賞、脚色賞(共同脚本の大江崇允氏も)、監督賞の計4部門にノミネートされた。作品賞と脚色賞へのノミネートは邦画初だった。