浜中文一(34)と桜井日奈子(25)が4日、東京・紀伊国屋ホールで、ダブル主演する舞台「浪花節シェイクスピア『富美男と夕莉子』」の初日公演を迎えた。

末満健一氏が脚本を手掛け、世界的悲劇「ロミオとジュリエット」の舞台を中世ヴェローナから昭和の大阪に移し、大阪弁での人情味あふれるストーリーへと変貌させた作品。浜中は任侠(にんきょう)一家の息子、富美男を、桜井は対立する一家の娘、夕莉子を演じる。夏祭りで出会い、愛し合い、死んでしまった2人の恋の物語を表現する。

初日を迎え、浜中は「稽古の早い段階で1回通し(稽古)をして、結構時間があったので、ようやく始まるんやという感じですね。でもやっぱりドキドキする気持ちがあります」と話した。桜井は「ゲネプロですごく力を使い果たした感じがあるんですけど、それくらいわっとみんなで世界観を作っています。楽しみにしていたので、無事本番を迎えられてうれしいです」と喜んだ。

末満氏が「そんじょそこらのマッチングアプリには負けないくらい、恋をしたくなる作品です」とアピールしたことを受けて、桜井と初共演の浜中は「初マッチングです」と笑った。「初めてお会いした時が、抱き合っているポスターを撮る時だったんですよ。僕は人見知りやし、ひなちゃんも人見知りで。『人見知りが初日から抱き合うのなかなかきついよな』って話していました」と振り返った。

桜井の印象について「でも、そこまで人見知りな感じはなかったです。お芝居一緒にやっていてもおもしろいですし、パワーがあって。かわいらしくて、お茶目な部分があるんですよ」と明かした。「『今、マスクの下どんなんやと思う? ホンマはしゃくれてんねんで~』って言ってきて、笑かせてくれるんです」と暴露。桜井は「言わんといてほしかった~」と赤面した。

2人は劇中で一目ぼれして恋に落ちる。浜中は「一目ぼれですか? 昔はしてばっかりでした。街あを歩いていたら一目ぼれ、また一目ぼれ。みんなかわいいんですよ。昔はそれくらい一目ぼれしていました」と明かした。一方の桜井は一目ぼれの経験があるか聞かれ「ない」と即答。末満氏も「ないです」と答え、浜中は「あれ? 僕だけですか?」と驚き、笑いを誘っていた。