女優渡辺美佐子(89)が9日、自らの戦争体験を踏まえ、ロシアのウクライナ侵攻を憂えた。

渡辺は、舞台「美しきものの伝説」(6月16~26日、東京・俳優座劇場)の取材会に出席。この作品で舞台女優としての出演を締めくくると報告するとともに、少女時代も振り返った。

「戦争でひもじい思いをし、2階を進駐軍に取られたりしました。戦争中、毎日防空壕(ごう)で息を潜めていました」と振り返った。

ウクライナのニュースをどう見ているかと問われ、渡辺は「またか、という感じです。人間は愚か。今の時代、爆撃で亡くなる子供が大勢いるなんて。進歩した時代だと思っているのに、あんな野蛮なことが繰り返される。人間はどこまで愚かなんだと思います。ウクライナのことに関しては、テレビにくぎ付けになります」と語った。