NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜午前8時)でヒロインを演じる女優黒島結菜(25)が、出身地沖縄の本土復帰50周年に際して、20日に放送される同局「ドキュメント72時間 今日も“ゆんたく”市場で」(午後10時45分)で、ナレーションを務めることが、このほど発表された。黒島は「ナレーションは久しぶりでとても緊張しましたが、楽しく読むことができました」などとコメントしている。

本土復帰50周年の沖縄の歩みを、国頭郡の小さな市場「いしじゃゆんたく市場」を通して見つめる番組。黒島は「沖縄にこんなすてきな手作りの市場があることを今回初めて知りましたが、登場するみなさんが互いに支え合っている姿を見て、自分の故郷・沖縄は改めていいところだなあと、地元に帰りたくなりました」と語っている。

番組では市場のあちこちで「おしゃべり」を意味する「ゆんたく」の花が咲く姿をとらえる。黒島は「『ゆんたく』という言葉は、私にとっても身近で、例えば、高校から帰るとき、友達に『ゆんたくして帰ろう!』と、毎日のように使っていました。番組には、『ゆんたく市場』に集う人たちがたくさん登場しますが、中でも心に残ったのは、手作りのアクセサリーを売る女性がふとつぶやいた『いろいろ悩みがあるんですよ、みんな』という言葉です。そこには悲しさもあるけど、生きていく強さを感じました。ぜひ、たくさんの方にご覧頂きたいです」とコメントした。。

番組では、本土復帰時はバスの運転手だったという古着店の男性、さらにカラオケ喫茶を営む女性客は出稼ぎや米兵との結婚など、市場のあちこちで激動の人生について「ゆんたく」の花を咲かせ、沖縄の歩みを見つめる。