演歌歌手天童よしみ(67)が17日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで50周年記念コンサートを行い「スタートラインに立ったような気持ち。まだチャレンジしたい!」と力強く話した。

72年にデビューし、50周年を迎えている。この日のコンサートでは、デビュー曲の「風が吹く」をはじめ、大ヒット曲「珍島物語」、最新曲の「あなたに咲いた花だから」などを披露。さらに「勝手にしやがれ」など沢田研二メドレーなど、演歌にとどまらない構成で、ファンを魅了した。

また、昨年末にNHK紅白歌合戦でも共演した大阪桐蔭高吹奏楽部も一部リモートで“共演”し「あんたの花道」などを披露。「一生懸命やってくれていて、エネルギーをもらっています」と笑顔を見せた。

公演前に取材に応じた天童は50年を振り返り「ようやくスタートラインに立ったような気持ち」を明かした。

デビューして10年がたった頃、「女性の幸せ…例えば結婚とか、出産とか、友人がうらやましいと思い気持ちもありました」と思い悩んだこともあったという。それでも「幸せは1つ! 歌を極めるしかない!」と決心し、85年には「道頓堀人情」がヒット。カラオケブームも相まって、93年にはNHK紅白歌合戦に初出場した。

念願の紅白初出場は、思い出深い出来事の1つといい「ここから道筋がはっきりと見えました」。96年には「珍島物語」がミリオンヒットし「夢のようなこと」と振り返った。

節目を迎えたが、まだまだ元気だ。今後についても「あらゆる天童よしみ! マルチに見せていきたい。時代は変わっていますが、引っ張っていく力はまだあると思っていますし、50年たったから言えることでもあります。演歌はかっこいいものだと盛り上げていきたい」と意気込んでいた。