NHK林理恵メディア総局長(旧放送総局長)が18日、東京・渋谷の同局で会見を行った。

先月25日の就任後、メディア総局長として初の会見の臨んだ林氏は「コンテンツサービスを発信するフロントラインの総局長として身が引き締まる思いですし、緊張感でいっぱいです」。そして「公共メディアの役割や時代に即したニーズを踏まえつつ、正確で公平公正なニュースや情報、多彩で質の高いコンテンツ、よりよいサービスをお届けできるよう、メディア総局一丸となって力を尽くしていきたい」と意気込んだ。

番組制作を統括するメディア総局長に女性が就くのは初めて。「女性初」に注目が集まるが、林氏は「役員人事そのものについては会長が判断すること。前田(晃伸)会長から『あなたは女性初めての総局長だから』と言及されたことはない。それよりも、メディア総局長の責任の重さを考えて身が引き締まる思い。責務を全うして、役割を果たすことに全力を傾けたい」。また「私の姿や仕事を見て、男女関係なく、仲間や後輩たちが自分も頑張ろうと思ってくれたら私としてはうれしい」とも述べた。

NHK、民放、国内外問わずドラマ好きという。11日に制作発表が行われた24年大河ドラマ「光る君へ」についても、「これまでの大河ドラマとは趣の違うものになるかも知れないが、美しくて、ダイナミックで、ワクワクする大河ドラマになるのではないか。吉高由里子さんがどういう紫式部を演じてくれるのか楽しみ」と期待を語った。