米俳優ジョニー・デップ(58)が、2017年に離婚が成立した元妻で女優のアンバー・ハード(36)を名誉毀損(きそん)で訴えている裁判で、デップの元恋人でスーパーモデルのケイト・モス(48)が25日、証人としてリモート出廷した。

デップからの家庭内暴力(DV)を主張するハードが今月初め、法廷で自身の妹を階段から突き落とそうとしたためデップの顔面を殴ったことがあったと証言した際に過去にモスが階段から突き落とされた疑惑についても言及したため、デップ側の証人として呼ばれたもの。

「真実のみ述べる」と宣誓したモスは、2人が交際していた90年代に出かけたジャマイカ旅行で、ホテルから外出する際に雨で階段がぬれていたため足を滑らせて落ちたことがあったと証言。「何が起きたか分からず、痛みで叫び声をあげた。先に降りていたジョニーが走って戻ってきて、部屋まで私を運んで治療をしてくれた」と語り、デップから突き落とされた疑惑を完全否定した。証言は間違いであることが立証されたハード側の弁護士は、反対尋問は行わず、モスへの尋問はわずか3分半で終わった。

デップとモスは4年間の交際で婚約のうわさもあったものの、97年に破局している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)