木竜麻生(27)主演映画「わたし達はおとな」(加藤拓也監督、6月10日公開)の完成披露舞台あいさつが27日、都内で行われ、木竜と共演の藤原季節(29)加藤監督(28)が登壇した。加藤監督のオリジナル脚本によるデビュー作で、20代の等身大の恋愛の、危うさと歯がゆさを描いた作品。

木竜は「台本を読んだ時から純粋に最後までおもしろかった。わくわくして読みました」。加藤監督とは5~6年前から演劇で一緒だった藤原は「加藤さんの初めての長編で恋愛映画、僕がやりたいと思いました」と話した。

今作には、加藤監督の演劇仲間も出演している。木竜は「リハーサルの様子を見ながら、監督とみなさんの空気感を探ったりして、少しずつ入り込んでいきました」。木竜と加藤監督との間に入ったという藤原は「2人が仲良くしてくれてよかった。うち解けるようにしました。監督は僕のことをブリッジ藤原と呼んでいました。ブリッジしました」と話した。

藤原によると、クランクイン前に一緒に遊園地に行き、ジェットコースターに乗り、コースターが落下する直前に加藤監督は「映画を撮るんや」と叫んだという。藤原は「長編映画を撮ることがうれしいんだなと感じました。そんな加藤監督が気持ちを込めて撮った作品なので楽しんでいただきたい」。木竜も「加藤さんが演劇でおもしろいと思ったものを映画でお届けすることができます」、加藤監督は「演劇でおもしろいと思う部分を、どう映像に落とし込むのかを見つけました。その考え方を見つけて臨めました」とそれぞれ語った。