女優安藤サクラ(36)が23年1月期日本テレビ系ドラマ「ブラッシュアップライフ」(日曜午後10時半)で民放連続ドラマ初主演を務めることが12日、わかった。脚本をバカリズム(46)が務め、安藤演じる主人公がある日突然、人生をゼロからやり直すことになるタイムリープヒューマンコメディーを描く。

待望の民放連ドラ初主演となる安藤は「これまでは映画の出演が多かったので、どうすればドラマになじめるのかなと思っていたところに今回のお話をいただき、『バカリズムさんの作品でタイムリープまでしちゃえば、いけるかもしれない!』と思いました」と喜びを語った。注目の脚本については「めっちゃ面白いんです!」と声を弾ませ「この面白さの邪魔をしないように、どう演じられるかを考えています」と意気込んだ。

今回の発表では、物語について「これは、平凡な人生をもう1度やり直す 平凡な女性のお話」とされており、安藤は実家住まいの33歳独身の市役所職員、近藤麻美を演じる。ある日、気がつくと体は産婦人科のベッドの上。目の前には若き日の父と母がおり、そこから2周目の人生を始めるところから物語は始まる。安藤は「近藤麻美は、ささやかな日常を送る女性で、特殊なキャラクターという訳ではないのですが、麻美に起きる出来事のスケールがとても大きいんです」と語り「何もないキャラクターであるからこそ、いろいろなことを受け止めて、受け入れていく部分をどう演じていけるかを楽しんでいきたいと思います」とPRした。

共演者についても触れ「まだ言えないのですが…共演の皆さんがうそではなく、本当に豪華なので。私自身はプレッシャーを感じずに、ただただ面白い作品にできるようにしていきたいです」と力を込めた。小田玲奈プロデューサーによると、安藤が初主演を務めることやバカリズム脚本作品であることから業界各所から出演オファーが舞い込んできたといい「普段ではあり得ない豪華キャスト&スタッフでお送りします」とした。

脚本を担ったバカリズムは初タッグとなる安藤との共演に「今回が安藤さんの民放ドラマ初主演ということで、普通のドラマっぽくない感じにしたいと思っています」と語った。「安藤さんには楽しく自由に、思ったように演じていただきたいなと思います」とし「現場の楽しさが作品にも表れると思うので、カットがかかったらみんなで笑うくらいの楽しい撮影にしていただきたいです」と期待を込めた。

バカリズムは20年に原作、脚本、主演を務めた映画「架空OL日記」で向田邦子賞を受賞。数々の映画やドラマの脚本でその才能を発揮している。現在も今作の脚本を執筆中だといい「今回少し特殊なお話で、1話を書いたら終わりという訳ではなく、話が先に進めば進むほどまた戻って台本をブラッシュアップするという複雑な作業もあったりして」と明かし「いつもより時間はかかっていますが、締め切りはちゃんと守っています!(笑い)」と語った。