屋良朝幸(39)の主演ミュージカル「りんご」の公開通し稽古と開幕直前取材が19日、東京・自由劇場で行われた。

世界初のりんごの自然栽培を実現させた実話に基づく物語。屋良、梅田彩佳、Def TechのMicroとともに、主人公のモデルで同作の監修を務めた木村秋則さんが登壇し、取材に応じた。

稽古に入る前、青森にある木村さんのりんご農園を訪れたという屋良は「青森の農園に行った時の熱量がずっと続いている。やっと幕が開くんだ」と感慨深げに話した。

エンターテインメントの中に、自然環境、温暖化問題などが描かれている作品。屋良は「地球をどうしていくのか、どうなっていくのか、ちょっとしたことを意識すれば、これからの世代つなげられることがいっぱいある。エンターテインメントじゃないと伝えられたいこともある。その可能性を秘めた作品です」と熱く語った。

木村さんは「涙、涙で、マスクが涙でぬれて取り換えました。体中の涙が出ました。畑でお会いした時、どんな舞台になるのかなと思いましたが、すばらしかったです。感謝です」と話し、自分を演じた屋良について「めがねをかけてるところありましたよね。私とそっくりになった。これで歯がなくなれば…」と笑った。

屋良の座長ぶりについて、梅田が「稽古場で隣の席なんです。相談ごとにもまっすぐに答えてくれる。まじ座長です」と言えば、Microも「こんな座長いるんだ! 歌える、踊れる、演技できる。どうなっちゃうんだ」と頼りにしている様子だった。

12月7日まで。