岸井ゆきの(30)が「ケイコ 目を澄ませて」「神は見返りを求める」「犬も食わねどチャーリーは笑う」「やがて海へと届く」で主演女優賞を受賞した。

映画を深く愛することで知られる岸井は、キネマ旬報ベスト・テン全体でも初受賞に涙ぐんだ。「歴史ある賞をいただけて、とてもうれしいです。映画の現場では、自分が、どのようにシーンを捉え、共有できるか不安になる時があります」と話した。主演した「ケイコ 目を澄ませて」の三宅唱監督(39)とのタッグを振り返り「三宅組は、我々はこう考えるというところまで連れて行ってくれてから、進める。それが心強くトレーニング、練習だったり、体の重さ、痛みは自分だけのものと思ってしまう瞬間はあったけど、せーぇの、で踏み出せる現場で主演できたのは光栄」と熱っぽく語った。

そして「たくさんの人に見ていただき、受賞できたのは光栄。これからも私は、みんなと一緒に映画を作っていきたい。誰もおいていかない現場で、良い映画作りに関わっていきたい。新しい挑戦をしたい」などと今後の抱負を話した。