デビュー28年目を迎えた歌手水森かおり(49)が15日、新曲「日向岬」のご当地、宮崎県日向市の「日向観光大使」に任命され、日向岬の細島灯台で委嘱式が行われた。

新曲は宮崎県の日豊海岸国定公園の南端に位置する、全長約5キロのリアス海岸「日向岬」が舞台。絶景スポットにある細島灯台前の特設ステージには、全国から抽選で50組100人が招待された。

十屋幸平日向市長(68)から観光大使のタスキをかけられた水森は同曲を披露。「この素晴らしい景色が、歌詩に『日向岬の 灯台よ』と出てくるのですが、こうして歌わせていただくと、改めてその歌詩の重みを感じます。昨年、レコード会社のスタッフの方が『宮崎県を舞台にした新曲を出します』とお知らせしたのですが、すぐに日向市の役所の方から『ぜひ観光大使になっていただけませんか』と言われまして、そんなにリアクションが早かったのは日向市が一番です(笑い)。その話を聞いたときはすごくうれしかったです。これから長く大事な歌として愛していただけたらうれしいです」。

さらに「この2年、3年の間、コロナ禍で皆さまが緊張感のある日々を過ごされている中、この歌を聴いて『気持ちいいな』とか『前を向いて頑張ってみようかな』と思っていただけるような、宮崎の空と海のような爽快感を表現できる歌がいいのではないかなということでこのメロディーができました。全国の皆さまの心がふわっと、少しでもほどけるような気持ち、そして日向市、宮崎の空と海の素晴らしさを、歌を通じてお届けできるように歌わせていただいています」と話した。

委嘱式後水森は「今日は、ご当地、日向岬でこの歌を歌えて最高にうれしかったです。1月に初めて日向岬に来たのですが、冬の海の印象とは違ってこんなにも海の色が青く変わるのかと感動しています。今日は、改めてすてきな歌の舞台で歌わせていただける喜びをかみしめながら歌わせていただきました。悲しい女性の1人旅の歌なのですが、その悲しさを1ミリも感じさせない、むしろこちらからふってやったわ! みたいな男前の女性の心情を歌った歌なので、全国の皆さまに日向市、宮崎の素晴らしい風景が歌声に乗せてお届けできたらいいですね」と目を輝かせた。