松山ケンイチ(37)と長澤まさみ(35)が26日、大阪市内で初共演作となった公開中の映画「ロストケア」(前田哲監督)の舞台あいさつに登壇した。長澤を「まーちゃん」、松山を「けんちゃん」と呼び合う2人は舞台上で絶妙の掛け合いを披露。前田監督も加わり、即席の“漫才トリオ”を結成? した。
作家、葉真中顕氏が第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した原作の映画化。介護殺人を犯した介護士(松山)と彼を裁こうとする検事(長澤)のバトルを通じて、家族のありかたと人の尊厳の意味を問いかける。
前田監督によると、撮影中の2人は距離を置き、会話はしなかったというが、撮影が終わると「けんちゃん、まーちゃんって、なんか漫才コンビでデビューするのかなって」と明かすと、松山は「まーちゃん、けんちゃん、てっちゃんでしょ」と監督を“仲間”に加えると、長澤が「トリオでしょ!」と突っ込みを入れ、会場は笑いに包まれた。
撮影中の緊迫した場面について、松山は「むちゃくちゃ緊張して演技していると、(監督が)パトロールに来て、『あ、違うな』ってどこかに行ってしまう」と話すと、「ちょっと緩めるためにね」と前田監督。司会者から「監督がムードメーカー?」と聞くと、「ムードメーカーというよりも“演出”ですかね」と胸を張ると、長澤は「そうだったのですか」と驚きリアクション。
松山は「この手法はスベリ芸っていうらしい。日本で初めて“演出”にスベリ芸をとり入れた監督らしい」とイジり、“漫才トリオ”の爆笑トークが続いた。