女優桜井ユキ(36)が主演を務めるカンテレ制作フジテレビ系連続ドラマ「ホスト相続しちゃいました」(火曜午後11時)の第1話が18日に放送され、平均世帯視聴率が2・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが19日、分かった。平均個人視聴率は1・3%だった。

火曜午後11時開始の30分枠は「火ドラ★イレブン」と名付けられ、4月から新設された。桜井は民放連続ドラマ初主演で、広告代理店に務める主人公の本橋久美子を演じる。ある日、叔父からの遺言で突然歌舞伎町のホストクラブ「MAJEST」を相続することからストーリーは始まる。本来は発想力豊かで奔放なのに、いつしか常識に縛られるようになった女性と、一見非常識なのに、実は芯があるイケメンホストたちの物語。「MAJEST」の三幹部である“社長”直樹は三浦翔平、“代表”MasatoはFANTASTICS八木勇征、“総支配人”如月武蔵はEXIT兼近大樹が演じる。

第1話で、広告代理店の営業で働く34歳の久美子は、コピーライター志望だったが、気づけば接待と新人指導の毎日。夢も恋もかなわない人生を仕事に没頭して忘れようとしていた。そんなある日、女手ひとつで育ててくれた母を亡くして以来、唯一の家族として久美子を支え続けてくれた叔父・本橋晃司(杉本哲太)が他界。しかし、悲しみに打ちひしがれる間もなく、葬儀場に駆けつけた久美子の目には、ひつぎの前で涙を流しながら、ハイテンションでシャンパンコールをするイケメンたちの姿が飛び込んでくる。

ぼうぜんとする久美子に声をかけたのは、叔父・晃司の部下だった直樹。そこで久美子は初めて、晃司の経営する店がホストクラブだったことを知る。そのうえ、直樹から渡された晃司の遺書には、店を久美子に相続させると書いてあったが、久美子は「女の子をだまして金をとるホストなんて無理」と嫌悪感をあらわにする。

直樹によると、店には“社長”の自分と“代表”のMasato、“総支配人”の如月武蔵と3人の幹部がいて、誰がオーナーになってももめることは必至だという。そこで、第三者で中立的な立場の久美子が必要だといい、さらに、10年の営業職で培った接待力、ハラスメント耐性、リーダーシップに高い事務処理能力、そのどれもがホストクラブのオーナー向きだと太鼓判を押す。

そうはいっても、これまで“常識の範囲”でフツーに生きてきた久美子にとって、夜の世界に飛び込むことは容易ではない。とはいえ、パッとしない会社員人生がこの先ずっと続くのか…などと悩んでいたある晩、久美子は歌舞伎町の路上でホストと女性客が言い争っている現場に出くわす。