映画「波紋」の初日舞台あいさつが26日、都内で行われ、主演筒井真理子(62)、光石研(61)、磯村勇斗(30)、荻上直子監督(51)が登壇した。

作品は、理不尽な出来事に耐え続ける主婦の絶望エンターテインメント。10年以上も失踪しながら突然自宅に舞い戻り身勝手に振る舞う夫を演じた光石は「イラついていただけましたでしょうか」とあいさつ。客席から期待通りの失笑が起き、「この役、楽しかったです」と笑顔で語った。

台本を読んだ時を振り返り「荻上監督は本当に優しい人だけれど、1割くらいブラックなところがあるのを常々感じていた。それが台本に出ていた。出たー、ここで出してきたか、と思った」。夫の歯ブラシで排水溝掃除、など妻からのひそかな復讐(ふくしゅう)も描かれ「女性は怖いと思って。うちひしがれました」と大笑いした。

夫の歯ブラシで排水溝掃除の描写について荻上監督は「グーグルで『夫』『復讐』で検索したら一番最初に出てきた。皆さんやっているんだと思います。メジャーな仕返し」と自信をみせていた。