米映画「タイタニック」(97年)の主題歌などで知られるカナダ出身の歌手セリーヌ・ディオン(55)が26日、健康問題を理由に8月から来年にかけて予定していた世界ツアーの全公演をキャンセルすることを発表した。インスタグラムに投稿した声明で、「再び皆さんをがっかりさせることになり、本当に申し訳ありません。体力を取り戻すために一生懸命取り組んでいますが、100%の状態であってもツアーを行うことは非常に難しい」と述べ、心が痛いが、再びステージに戻る準備が本当にできるまで全てをキャンセルするのが最善と説明している。

ディオンは昨年12月、筋肉の硬直などの症状がでる非常にまれな神経系の難病「スティッフパーソン病」を患っていることを公表し、今年2月から4月にかけて予定していたツアーの延期を発表していた。ディオンは、声明の中で、「あきらめない。皆さんに再び会えるのが待ちきれません!」と述べ、治療を継続しながら復帰に向けて取り組む意思を示している。

ディオンは8月26日のオランダ・アムステルダムを皮切りに来年4月の英ロンドンまで欧州16カ国で42公演を予定していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)