ニッポン放送で活躍するベテランアナウンサー、高嶋ひでたけ(81)上柳昌彦(65)松本秀夫(61)のユニット「G3s(じーさんズ)」のトークライブ「らじお de Show」が26日、東京・大井町のきゅりあん小ホールに280人を集めて行われた。

昨年6、11月に続いて3回目の開催とあってメンバーは余裕十分。午後6時30分の開演に、最年長の高嶋は「普段だったら、この時間は風呂に入ってるかな。一杯飲んで午後8時には寝てます」。平日は早朝帯番組の「あさぼらけ」(月曜午前5時、火~金曜午前4時30分)のパーソナリティーを務めている上柳は「午後8時に寝て午前1時20分に起きているから、もう眠い。今日は1日が長い」。プロ野球ナイター実況アナの松本は「『ショウアップナイター』なら、今頃は2回表ぐらいですね」と笑った。

最初は各人のトーク。上柳は、昨年10月に下垂体腺腫の手術を受けて、2週間安静を余儀なくされたことを振り返り「足と声が衰えた。声が出なくて、松本さんと電話した時に涙がポロポロこぼれた」と振り返った。

松本は、酔っぱらって額がザックリ切れて、流血をしているのに気付かないまま帰宅したことを振り返った。「『ただいま~』とドアを開けたら、奥さんが『ギャ~!』。血がダラダラ流れたまま中央線に乗ってたんだと思う。乗り越して、タクシーで帰ってきましたが」と笑った。釣り歴51年、ナイター実況歴38年の松本は、日刊スポーツの釣り欄にも度々、登場している。「中日の落合英二ヘッドコーチや巨人の三上朋也投手から『松本さんですよね、見てます』って声をかけてもらいました。『ナイター中継、聞いてますよ』って監督、コーチや選手から言われたことないですけどね」と釣り好きの効用を語った。

ここで、客席から「キュル、キュル、キュル」と異常音が。松本は「スマホの音源をオフにしてください」と笑って注意していたが、千葉・東方沖で起きた地震の緊急速報と分かると「皆さん、落ち着いてください」と真剣な顔で呼びかけた。

高嶋は「今日は私はハーモニカを70年ぶりに吹きます。上ちゃんと松ちゃんがギターを弾くので、頑張って数カ月習いました」と「フーテンの寅さん」さんのテーマ曲を哀愁たっぷりに吹くと、寅さんにふんした上柳が登場して「私、姓は車、名前は寅次郎…」と寅さんの口上を披露。続いて高嶋は「ガキの頃に吹いてた童謡」と紹介して「われは海の子」「夏の思い出」を演奏した。

そして3人は、脚本を松本が書いた朗読劇「ごんたくれの海」を披露。高嶋がナレーションを務め、上柳が南海、阪神で投手として活躍した江本孟紀氏(75)、松本が西鉄、巨人で遊撃手としてプレーした浜村孝氏(76)を演じた。2人は高知商の同級生で、3年春の選抜甲子園出場を決めたが不祥事で事態、夏も県予選出場がかなわなかったがプロ野球に進んだ。

素晴らしい友情物語に大きな拍手が送られると、ナイター中継で解説の江本氏とコンビを組むことも多い松本は「フィクションも少し入っています。脚本を江本さんにチェックしてもらいました」と話した。

そして、最後は3人で「ロコのバラード」「絶体絶命のエレジー」「らじお de Show」を熱唱した。次回は10月13日に東京・文京シビックセンターホールで開催される。