女優岡田結実(23)が27日、都内で公開中の主演映画「26時13分」(山口通平監督)の舞台あいさつに出席した。

物語は、濃い霧の中で8人の男女が集まる。彼らは、和歌山へ向かう深夜高速バスの乗客と運転手だった。そこでは、すべての時計が午前2時13分で止まっていた。実は8人は、バスの事故で生死をさまよっていたのだった。そこへ天国への案内人を名乗る男が現れるが、事故で亡くなったのは7人だけで、1人は生き返ることができるという。

岡田は「ふさぎ込んでる役でしたが、自分なりに気持ちを込められました。すてきな役者の皆さまと、生きるってどういうことなんだろうという難しいテーマで作品を作れました。自分なりに、めちゃくちゃ模索して演じました。いろいろな方に見ていただけたら、うれしいです」と話した。

共演の野村真美(58)は「昨今、何が起こるか分からない時代で、生きていることは当たり前じゃない。悔いのない人生を描くことが大切だなと思いました」。

木村祐一(60)は、舞台あいさつの前に小学1年生の長女の運動会を見てきたといい「朝からで、へとへとです。走ったりしたわけじゃないけど、今はシートを敷いたりできなくて立ち見なんです。『そこ、だめーっ』と上級生の6年生に怒られる貴重な経験をしました」とパパの顔を見せて笑った。

今年10月開催の、ハワイ国際映画祭の招待作品に選ばれたことも発表された。