2024年放送のNHK大河ドラマ「光る君へ」で主人公紫式部を演じる女優吉高由里子(34)と藤原道長を演じる俳優柄本佑(36)が28日、京都市の平安神宮でクランクインし、意気込みを語った。

平安中期に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く。

08年「篤姫」以来の2度目の大河出演となる吉高は、緋色(ひいろ)の長袴(ながばかま)、数枚重ねた袿(うちき)の上に鳳凰(ほうおう)の刺しゅうが入ったクリーム色の表衣(おもてぎぬ)をまとって登場。「実際にゆかりのある土地で初日を迎えることができて特別な感じがあります。これからの長い1年半を京都からスタートできて、すごくうれしい」とあいさつした。

平安衣装はもちろん初めて。「ひな人形みたいだねって言われます。その場から全然動けない状態です」とおどけながらも、「令和から平安にタイムリープした気持ち。普段見ないような光景や衣装、戦のない時代なのでいろんな色があればいいなって楽しみです」と目を輝かせた。内田ゆき制作統括によると、かつらを含めたメークには2時間弱かかっており、重さも「相当重い」。吉高も「重たいです。Gが増えた感じ」と笑った。

ドラマの脚本は大石静氏が担当する。柄本が「大石先生の書かれる本がおもれーので、早くしゃべって自分にどんなことが起こるのか楽しみ」と大石氏の世界観に期待すると、吉高も「大石静ってブッ飛んでるなって思うくらい平安のイメージを切り開いてる。当時、大事にしてただろう日本の四季がある風情も大切にしてるし、キャッキャしてるおなごたちのイケメン捜しもある。いろんな表情がある本です」と絶賛した。

台本の中には、紫式部と道長だけが通じ合える”心の声”も表現されているという。ドラマではナレーションで再現される形になりそうだが、吉高は「『絡み合う視線』とかって書いてて、『何? そのエッチな書き方?』って笑っちゃう。そういう大石さんの情熱的な本になっているので、楽しみにして欲しい。照れずに頑張らなきゃ。ウフフフ」と演技を楽しみにしていた。