俳優船越英一郎(62)が、6月3日からスタートする東海テレビ制作フジテレビ系連続ドラマ「テイオーの長い休日」(土曜午後11時40分、全8話)制作発表会見に戸田菜穂(49)とともに出席した。

同作は、船越演じる熱護大五郎(あつもり・だいごろう)が主人公。2時間サスペンスが作られなくなり、“2サスの帝王”と呼ばれた男はテレビから消え、この1年まったく仕事がない状態で、まさに長い休日の真っただ中。仕事がなくなった偏屈な“2時間ドラマの帝王”が、ある事情を抱えた、戸田演じる“女性マネジャー”吉田ゆかり、とともに人生のリベンジに奔走するヒューマンコメディー。

船越は出演にあたり「ためらいしかなかった。暴挙とも言える大冒険。制作のみなさまから受けたラブレターかな。意を決して、荒海に出ようと」と語った。過去に夫婦役で共演経験もある戸田は「船越さんと熱護さんとは違うですけど、建築家のように緻密に計算されて役作りしている。頼りになる」と話した。3人の子どもをかかえるシングルマザー役で「電気もつかなくなったような家で。すごく明るくて前向きで若々しい役ですごくエネルギーがいる。今日は服も明るくしました。照れくさいんですけど」と続けた。船越も「聡明(そうめい)な方。瞬発力が素晴らしい。一緒にやってて刺激を受けている」と話した。

劇中では船越のマネジャー役を戸田が務める。船越は戸田が自身のマネジャーだったら、という問いに「最適任者だと思います。戸田さんだったら全部YESって言います。やっていただけたらうれしいです」と目尻を下げた。

この日、司会をつとめたアキラ100%から作品の出来を問われ「面白さは1000%です」と宣言。続けて「2時間ドラマは日本が生んだ世界に誇れる文化。パロディーのようで、2時間ドラマ愛にあふれた作品。1粒で2度おいしい。ほくそ笑むネタもある。かつての2時間ドラマはCSとかで毎日やっている。(ドラマ内で)既視感があるのはプロデューサーの仕掛け。苦労したかいがある」と胸を張った。