歌手のささきいさお(81)と作曲家の宮川彬良氏(62)が10日、都内で映画「宇宙戦艦ヤマト 劇場版」4Kリマスター公開記念トークイベントに出席し、約半世紀前の当時を振り返りながら、作品楽曲への思い出を語った。

同アニメは、74年にテレビアニメの放送が開始。あっという間に人気が広まり77年8月に映画化。第1次アニメブームを作った。今なお歌い継がれる同作の主題歌でオープニングテーマ「宇宙戦艦ヤマト」を歌唱したささきは、「初めて歌う時は苦労したけど、放送された時、すごい作品だと感激した。まさか50年にわたって歌い続けるとは思わなかった。長い旅路を皆さんのおかげで歌うことが出来て感謝しています」と観客に礼を述べた。

主題歌のレコーディング時にはハプニングもあった。「作曲宮川泰、作詞阿久悠とあってこれはすごいなと思った」と驚いたのもつかの間。収録日まで時間が無かったため、急いで歌を覚えたが事前にささきに渡されていた譜面は、フラットを付け忘れた譜面が渡されていたという。「レコーデイングで音源を聞いたら全然合わなくて。『プロデューサーが来るまであと1時間くらいあるから』って言われて、スタジオで弾けないピアノを一生懸命練習して間に合わせた。いい曲とは思わなかったな、なんかへんてこな曲だなあって(笑い)」と名曲に隠された思い出を明かした。

イベントの最後には「皆さまに見て頂いて、主題歌を聴いて頂けることで50年頑張れた」とファンにあらためて感謝。「あと1年、2、3年、声の出る限りは歌を歌わせてもらおうと思います。これからもヤマトをお願いいたします」と現役を宣言した。

8日公開された「宇宙戦艦ヤマト 劇場版」4Kリマスターと「宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」4Kリマスター版(24年1月5日公開)が全国36館で、期間限定で上映される。