来年10月13日の退団を発表した宝塚歌劇団の雪組トップ彩風咲奈が27日、大阪市内で会見した。スーツ、シャツ、靴まで白で統一した彩風は、退団を意識した瞬間をトップ就任時だと振り返った。
「就任した時から、次に私がする一番の大仕事は、宝塚を卒業することだなと頭にありまして」
具体的な日程は決めていなかったが「宝塚の男役が大好きで、毎日毎日の舞台で自分がベストパフォーマンスで出ることが一番だと感じておりますので、自分がどこまでそのお客さまに良いものをお届けできるか」と期限を考えたという。
その時点で本拠地6作となるメドを想定し「これぐらいの時期かなというのは考え始めました」。昨年、コロナ禍で1月の東京公演が延期になり、夏に梅田芸術劇場で上演した「オデッセイ」公演時に、客席から温かい拍手で迎えられ「今でも思い出すと涙が出る」と感動。具体的な日程を探り始めたとした。
宝塚16年を振り返り「私は自分でもかっこいいトップスターじゃなかったと思います」。就任前は「トップとは完璧」と考えていたというが、何度も稽古を重ねて役柄を習得していく自身のスタイルは変えず。
「ほんとにみんな優しい、どんな時も見守ってくださるような。上級生も下級生も、自分をさらけ出せる環境を作ってくださって、温かい組を本当にみんなが作ってくださったおかげ」
雪組一筋、組の仲間に感謝した。
「雪組の男役の集大成としてはもちろんですけど、これからもかっこつけることなく、いろんなことに挑戦して、転んでもがいて、体当たりで、最後までやりたいと思っています」
組メンバーには、この会見の「少し前」に伝えたといい、「いつも通り稽古に専念してくれている」現況にも感謝。トップ娘役の夢白には事前に伝え「(2人目相手娘役の)あやちゃんとは組んでまだ1年。自分の宝塚人生をまっとうしたと思える時に退団してほしいと伝え、その後、彼女から自分はまだ宝塚でやりたいことがあると言ってくれました」と語った。
彩風は、来年1月に今年の本拠地・宝塚大劇場最後の作品となった「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」「FROZEN HOLIDAY(フローズン・ホリデイ)」の東京宝塚劇場公演を控える。
その後、リサイタルなどをへて、来年7月に兵庫・宝塚大劇場で開幕する雪組公演「ベルサイユのばら-フェルゼン編」の東京宝塚劇場千秋楽となる来年10月13日付で退団する。



