杉咲花(26)が3日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「朽ちないサクラ」(21日公開)完成披露上映会で、応募が1万人超に上ったことを喜んだ。「うれしいですね。こんなに、たくさんの方々に映画を楽しみにしていただける。撮影は1年以上前。ようやくお届けできるので懐かしさを感じます」と感慨深げに語った。

「朽ちないサクラ」は、「孤狼の血」シリーズで知られる作家柚月裕子氏(56)の小説の映画化作品。杉咲は、捜査する立場にないながらも親友の変死事件の謎を独自調査し、真相と公安警察の存在に迫る愛知県警の広報職員・森口泉を演じた。撮影は、桜が咲く時期の23年3、4月に愛知県蒲郡市で行った。杉咲は撮影を振り返り「桜がモチーフの作品で、本当の桜を撮りたいと監督が仰って蒲郡でロケしました。人生で1番、美しい桜だったと感じていて…。あの迫力が映し出されているように感じたので、早くお届けしたい」と力を込めた。

泉に好意を寄せる警察学校の同期でバディを組む平井中央警察署の署員・磯川俊一を演じた萩原利久(25)とは、19年の映画「十二人の死にたい子どもたち」以来、2度目の共演となる。萩原は「実は1度目の共演が、役柄もあって、ほとんどお話ししていなかった。2度目なのに、初めまして…みたいな不思議な空間が最初はあった。また、ぜひ、どこかでご一緒したいと思っていた方なので、すごくうれしかった」と杉咲との共演を喜んだ。

ただ「今回は合間の時間もお話はさせてもらいましたけど、僕は、おしゃべりなので(撮影が)終わった後、メチャクチャ1人でしゃべっていた気が、急にしてきちゃって、うるさいヤツと思われていたら、どうしよう」と、杉咲の印象が悪いのではないかと不安も口にした。杉咲は「全然、そんなことはなかったです。本当に軽やかに現場でいらっしゃって。磯川の存在は『笑ってください』と声をかけてくれる、生きることと密接な根源を教えてくれる存在。フワッと舞いこんで来てくれる利久君が演じたから、肩の力が抜ける感覚があった。いてくれる日は救われていました」と、むしろ萩原に感謝した。萩原は「良かったです。ホッとしました」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

◆「朽ちないサクラ」愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにしている間に、慰安旅行に行っていたことが明らかに。県警広報広聴課の森口泉(杉咲花)は、親友の新聞記者・津村千佳(森田想)が約束を破って記事にしたと疑うが、身の潔白を証明しようとした千佳は1週間後に変死体で発見。自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのに…自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で犯人を捕まえることを誓う。