女性ロックバンドSHOW-YAが8日、40周年記念カバーアルバム「無限」をリリースする。30周年から続く流れをくむカバーアルバムだが、今回は昭和~平成の名曲をSHOW-YA風のロックにアレンジした。女性バンドの先陣を切り続けるSHOW-YAのボーカリスト寺田恵子(62)が、アルバムに込めた思いを明かした。また、40年を振り返り、数々の伝説の真偽も確認しつつ未来への展望も語った。【川田和博】
-80年代後半、当時の女性バントといえばSHOW-YAとPRINCESS PRINCESS(以下「プリプリ」)ですが、音楽性は違いましたよね
寺田 そうですね。向こうも一生懸命音楽をやっていたけど、若い女の子がやるガールズに向けた音楽で、それはそれですごいクオリティーの高いものをやっていた。ただ、SHOW-YAはギャルじゃなかったから(笑い) 彼女たちより大人だったし、女の子が「なんとかで~す」っていうようなタイプでもなかったので、どちらかというと硬派なほうだったね。
-当時はバンドブーム。「本当はSHOW-YAの曲をやりたいんだけど、テクニック的にできない」という女性バンドも多かった印象です
寺田 それは当時、よく言われました。例えば私はカルメン・マキさんがすごく好きで、「マキさんの後を継ぐのは私しかいない」と思っていた。好きな人はいっぱいいるけど、継げるのは私しかいないと思い込んでいた。私なんかの世代の女性シンガーに聞くと、やっぱり憧れていたって人はすごく多いんです。でも、それを歌うとなると、自分の声質が違うとかで諦めてる人も結構いるんです。好きだからやれるっていうわけではないですよね。
-プリプリとの関係ですが、実際は?
寺田 普通に飲みにも行ったし、メンバーなんか泊まりにも行っていたので、メンバー間にはライバル意識とかはなかったですね。プライベートで一緒にディズニーランドも行ってるし。多分、大人たちが「VS」にしたかったんじゃないかな。
-40周年を迎える女性バンドは、国内では他にないかもしれません
寺田 そうかもね。でも、プリプリが売れてくれたおかげで、ガールズバンドが出やすくなったんです。
-プリプリの方が先?
寺田 売れたのは先だし、枚数は全然上です。老若男女歌えるぞ、ってね。
-あと、これは聞いていいのか分からないですが、世間でいう「ノーパン伝説」は本当なのでしょうか? ノーコメントもかまいません
寺田 あ~、はい、はい、はいはいはい。あれは何年だ? 80年代の後半かな。ボディコンが流行った時代があったじゃないですか。私もボディコンをよく着ていたんですが、当時のマネジャーに「下着履いてるのはかっこ悪い。線が出てるのがかっこ悪い」って言われて。でも、まだ日本にTバックとか入ってくる前だったんで、「かっこ悪いなら履いちゃダメだな」って。ボディコンの時はノーパンでしたね。
-実際にノーパンでステージにも立っていた?
寺田 ステージはジーパンとかが多かったけど、白い衣装の時はちょっと困ったかな。大変なことになるって、スタッフが下着を探しに行った記憶がある。1度、テレビ局のステージが透明のアクリル板だったことがあって。カメリハだったんだけど、リハは私服だったからボディコンで、下からカメラが撮ってくるから、ずっと両膝をつけて歌っていた。本番はジーパンだったけどね。だから伝説ではなく本当です。
-プライベートでも50歳くらいまで履いていなかったといううわさもありますが…
寺田 あ、それはうそ。冷えるんで!(笑い)
-話を戻します。今後SHOW-YAはどんな道を歩いていくのでしょうか
寺田 SHOW-YAにしか歩けない道が多分あると思うんだよね。でも、それがどんな道かは想像できない。だから流れるままに。今は「100 LIVE AGAIN」をやっているけど、この1本1本を確実にこなしていくこと。あとは、メンバーが生きてるうちに100本目を終えること。それがまず今の目標なんだけど、そこから先は、また何か目標を作って進んでいくと思うんですよね。
-女性バンドとして先陣を切り続けています
寺田 「こういう風にやっていれば活動できるよ」とか、「こういう道を一応作ったけど、この道を走ってもいいし、違う道を自分たちで切り開いたりもいいよ」っていうのは、やっぱりやっていかなきゃいけないのかなって。ちょっと思ったりはしてますけど…。
-具体的に何周年を意識して、ここまでは歌う…などの目安は?
寺田 それはない。歌えるまで歌う。だから、それが今日終わってしまうのか? 明日終わってしまうのか? 10年先なのか? 20年先なのか? 100歳まで歌っているのか? それは自分でも想像できないんだけど、それこそ命ある限り、この声が続く限り、ステージには立ち続けたいと思ってるし、メンバーもみんな一緒だから。やれるところまで、自分たちで頑張ってやっていく。
-体が楽器のボーカル。そこへのケアは?
寺田 一応ね、お酒はね、やめてるんですけどね(笑い)。
-その笑いは…?
寺田 本当にお酒は去年の10月か11月ぐらいから。正月の三が日だけは、本当に人としてダメな人間にさせてくれって頼んでいて、食っちゃ寝、飲んじゃ寝、っていうのを繰り返しているけど、それ以外は本当に1滴も飲んでないんです。願かけもちょっとあるんだけど。前の100本ライブの時は“カレー断ち”をしていたので、今回はちょっと“酒断ち”をしようって。お仕事で飲まなきゃいけない時は仕方がないけど、でもそれ以外は基本、お酒断ちをしています。
-デビュー当時から体形も変わらず…
寺田 変わってますよ! よく見てください! 昔の写真をよく見てください! 何もかも変わってます! 昔の衣装なんか丸っきりアウトですよ(笑い) ただ、トータルで雰囲気が昔のように見えればいいとは思っていて。やっぱりそのへんは「こんな風になってしまいました」ってならないようには努力しています。
-この10月には東名阪のツアーもあります
寺田 そうですね。「OUTER LIMITS」と40周年記念アルバム「無限」の中からやろうかなっていう風に思っているけど、全曲やるかはまだ決まっていない。ただ極力やるように、ワンフレーズでも懐かしいものを聞かせてあげられるように、今メンバーでいろいろ考えてる途中です。
-ありがとうございました。では最後に、ファンへのメッセージをお願いします
寺田 死ぬまで青春! よろしく!



