テレビ東京系経済トーク番組「カンブリア宮殿」(木曜午後11時6分)が4月に大型リニューアルし、20年にわたりMCを務めた作家村上龍氏(73)、女優小池栄子(45)のコンビが卒業することが15日、分かった。
村上氏は「作家は、死なず、ただ立ち去るのみ」とメッセージを寄せている。新MCは作家金原ひとみ氏(42)と、音楽クリエーター、ヒャダイン(45)のコンビとなる。
番組は06年4月に放送スタート。村上×小池のコンビが企業トップをゲストに招く“大人のための経済トークショー”として支持されてきた。放送20年の節目あたり、新たな時代へ向け番組初となるMC交代を行うことになった。
村上氏に代わり4月からメインインタビュアーを務める金原氏は、デビュー作「蛇にピアス」で20歳にして芥川賞(04年)を受賞し、20年以上にわたり日本文学界をけん引している人気作家。ともにインタビュアーを務めるヒャダインは多くのアーティストへの楽曲提供のほか、タレントとしてマルチに活躍中。同世代のトップクリエーターコンビとなる。
金原氏は「20年視聴者に愛され続け、村上龍さんと小池栄子さんというおふたりとともにあるのが当たり前になっていた番組に携わること、今も信じられません」。
依頼を受けた際、村上氏の後任として3人の作家が思い浮かんだという。「もう腹を決めてしまった今も、3人の作家が頭から消えません」としながらも「おもしろそうな誘惑に負けて受けてしまった以上、やるしかありません」「完全な門外漢であり、人選ミスかもしれませんが、好奇心と取材欲を解放して、とにかくやってみようと思います!」と意気込みを語っている。。
一方のヒャダインは「ご任命いただき大変ワクワクしております。プレッシャーを全く感じていない自分にもワクワクしています」。また「収録で得た知識や気づきを曲作りにも転用させようと虎視眈々(たんたん)でございます」としている。
リニューアルは4月2日放送回から。
◆小林史憲チーフプロデューサーの話
20年にもわたり「カンブリア宮殿」を引っ張ってくださった、村上龍さんと小池栄子さんには感謝しかありません。二人が築き上げた番組の根幹は変えず、しっかりと受け継ぎながら、時代を捉えて変革も起こしていきたいと思っています。継承するのは作家金原ひとみさん。独特で鋭い感性、激烈な文体で時代を切り取ってきました。デビュー作「蛇にピアス」の解説を龍さんが執筆し、龍さんの最新の小説「ユーチューバー」の解説を金原さんが執筆したという、運命的な“物語”もあります。
もう一人が音楽クリエーター・ヒャダインさん。作詞・作曲、アーティスト、タレント活動のほか、学生向け起業コンテストの司会を務めるなど、好奇心旺盛で今の時代を象徴するマルチキャリアを実践しています。
二人がどんな化学反応を起こし、異分野である企業トップにどう切り込んでいくのか? 私も今からワクワクしています。「変わりゆく世界を、共にサバイブしよう。」 金原さんが自著の刊行に寄せた言葉です。新しいカンブリア宮殿は、激動する世界、激変する社会に、企業や経営者がサバイブする方法を考えていきたいと思います。



