フリーアナウンサー膳場貴子は9日、MCを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に生出演。高市早苗首相が6日に行われた広島の平和記念式典のあいさつで、「非核三原則」について直近の首相の言葉と異なり「堅持している」と現状説明にとどまったことについて、「言葉尻の問題と片づけられない問題」と指摘した。
高市首相はあいさつで、非核三原則について「我が国は非核三原則を堅持しており、核兵器のない世界の実現に向けた努力をたゆまず続けていく使命を担っている」と述べ、安倍晋三、岸田文雄、石破茂の直近の歴代首相が今後の方向性を示していたのと異なり、現状説明を行うにとどめた。高市首相は、三原則のうち「持ち込ませず」の見直しを持論としている。
番組では、この1週間を振り返るコーナーで、高市首相のあいさつに触れ、膳場のナレーションで「(三原則を)堅持しており、と現状に触れるにとどめました」とした上で、「引き続き堅持しながら」「堅持しつつ」としてきた歴代首相との違いにも言及。また、式の後、被爆者団体との面会で、非核三原則を見直すのか直接問われた高市首相が「我が国はどの国より核兵器の非人道性を理解している」「我が国は非核三原則を堅持いたしております」と述べたことや、その後の記者会見で、年末の安保3文書の改定作業をめぐり「非核三原則」を見直すかどうか問われた際、「年末に向けてまさに検討を進めており、その書きぶりなどについて私が予断することは、差し控えさせていただきたい」と述べたことも伝えた。
膳場は、「政府、与党の一部からは『持ち込ませず』の見直しを求める声もある中、総理は明言を避けました」と伝えた上で、「言葉にすると、非常に微妙な変化なんですけど、でもね、言葉尻の問題だとも片づけられない話だと思うんです」と述べ、最近の首相と高市首相の言葉の使い方の違いに懸念を示した。
膳場に見解を求められた毎日新聞論説委員の佐藤千矢子氏は「こんなに非核三原則が見直されるんじゃないかという懸念の中で、原爆の日を迎えるのは多分初めてではないかと思う」とした上で、「さすがに高市政権でも核保有や核武装を考えているわけではなく、『持ち込ませず』を見直したいのが、高市さんのもともとの持論。アメリカの核を搭載した艦船などを緊急時には一部寄港を認めるとか、そういうことをやりたいというのが持論」と指摘。「現実、安全保障上その必要はあるのかということが言われているが、そこの説明が全然できていない」として、民主党政権時代の岡田克也外相(当時)の答弁を引き合いに、「有事の時には例外として、その時の政権が命運を賭けて判断すると言っている。一種、持ち込みが有事の時にはどうしても必要ならできる、という答弁があるくらいで、それ以上何かやる必要があるのかが問われている」「本当に(非核三原則は)堅持すべきだし、何のためにやるのかがよく分からないまま進んでいることが非常に危惧を覚えます」と応じた。



