歌手のクミコ(72)が30日、東京オペラシティコンサートホールで、「クミコスペシャルコンサート2026~シャンソンティックな歌たちwith Baby Boo~」を行った。

コンセプトアルバム「シャンソンティックな歌たちVol.2~時代を紡ぎ、物語を歌う~」発売を記念し、名古屋、札幌、神戸と巡る全国ツアーのファイナル公演となった。

オープニング曲「サン・トワ・マミー」を客席後方から歌いながら登場するという演出で幕を開けた。手を伸ばせば届く距離での歌唱で、冒頭から会場を熱気で包み込んだ。

ステージに上がると同アルバムから「イムジン河」を披露。きたやまおさむ氏による追加詞バージョンをもとに、現代にも通じる平和への祈りを響かせた。

また、ツアーファイナルだけのスペシャルゲストとして、作詞家の湯川れい子氏と合唱団TLC(東京女声合唱団)が登壇。湯川氏の年齢「90歳」に驚嘆の声を上げると、「初めてお会いした頃からほとんどお変わりがなくて、本当に不思議」と目を丸くした。

一方、湯川氏は「あちこち変わっていますよ」と返答。「やっぱり、ちょっと歩けないですね。本当はピンヒールでも履いてきたかったけれど、転ぶと危ないから」とおちゃめさも見せた。

そんな若々しい湯川氏に、クミコは「なんだかありがたい感じがして、ご利益がありそうって、手を合わせたくなっちゃうんですよ」とほほ笑んだ。

湯川氏も歌唱に加わり、TLCの柔らかなハーモニーとともに歌声をホールの隅々まで響き渡らせた。

さらに、男性5人組コーラスグループ「ベイビー・ブー」が合流。クミコとのアカペラ「乙女のワルツ」や、息の合った「列車に乗って行こう」などを聴かせた。

この日、6月に91歳で亡くなった美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」、5月に92歳で亡くなった菅原洋一さんの代表曲「今日でお別れ」なども歌唱。ラストの「上を向いて歩こう」は、客席通路から歌いながら現れたベイビー・ブーと共に披露。盛大な拍手でツアーファイナルの幕を閉じた。