「夏の日の1993」のヒットで知られる男性デュオclassの津久井克行(つくい・かつゆき)さんが2日午後2時1分、膵臓(すいぞう)がんのため、都内の病院で亡くなった。49歳だった。津久井さんは1日昼すぎに「おなかが痛い」と救急車で緊急入院した。知人が見舞いに訪れると笑顔を見せるなど一時持ち直したが、2日に容体が急変。妻や長女、親族らに見守られ眠るように息を引き取ったという。

 津久井さんは今年2月に胆管がんが判明。だが「音楽活動を続行したい」と手術は行わず、投薬治療しながらライブ活動などを続けてきた。アルバム発売直後の5月には「音楽をやっていると、不思議と体調がよくなる。ずっと生き続けます」と力強く話していた。8月6日の神宮外苑花火大会が最後のステージとなった。classメンバー岡崎公聡は「つい最近まで、またライブをやろうと話していたばかりなのに」と無念そうに話した。近親者のみで密葬を行い、今月中に「お別れの会」を開く予定という。

 [2009年10月3日7時54分

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