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 ASKAのASKA(本名・宮崎重明)容疑者(56)が、警視庁に覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕されて一夜明けた18日、相方のChage(56)が、ASKA容疑者が違法薬物に手を染めている疑いを数年前から持っていた可能性が出てきた。近い関係者が証言した。Chageはこの日、広島市内で開催したソロ公演で、事件についてファンに謝罪した。

 チャゲアスは、デビュー30周年の2009年(平21)に無期限活動休止を発表した。理由は、お互いソロ活動を充実させるためだった。一方で、当時を知る関係者は「ChageさんがASKAさんに『薬はもうやめろ』と言って、2人は会うたびにケンカしていました」と証言。Chageは、ASKA容疑者が何らかの薬物を使用していると知り、止めようとしていた可能性が高い。

 さらに同関係者は「会うたびに衝突して雰囲気が悪くなり、ついに解散の話まで出たようです」とし、無期限活動休止の一因が度重なる衝突にあったと指摘。当時、チャゲアスの公式HPでも「解散を含んだ話し合いが行われていたことは事実」と説明している。

 2人は育った環境も趣味も違った。自営業の家に生まれたChageは元気いっぱいのやんちゃ坊主で、父親が自衛官のASKA容疑者は、剣道に打ち込む礼儀正しい体育会系の学生だった。だが、高校時代からの強い絆は、決してほころばず、無期限活動休止後もファンクラブ会報用取材を受けるため、月1回は必ず顔を合わせていたという。

 この日、Chageは広島市内でソロ公演を開催。ライブ冒頭で「いろいろとご迷惑をかけて何と言ったらいいのか…。申し訳ございません」と頭を下げると、客席から約1分間温かい拍手が起きたという。それでも、公演終盤に男性ファンが「2人でまた立っている姿が見たいです」と声をかけると、Chageは「わかりました。ありがとうございます」と笑顔で返答したという。

 約2時間の公演を終えると、会場外で報道陣や見物客約350人の前で深々と一礼。「まだ自分でも整理がつかないし、事の重大さを把握できていない。メンバーとして深くおわび申し上げます。彼には自分を大切にしてもらいたい」と声を振り絞った。一方で、チャゲアス解散の可能性を問われると、「ファンクラブの活動がまだあるので、頑張っていきます」と言うにとどめた。