<フィッシング・ルポ>

 静岡・伊豆半島で磯の人気ターゲット・メジナがアツい!

 南伊豆・大瀬と同・石廊崎に西伊豆・雲見の3地区合同で開催されている「2015メジナダービー」がここにきて、40センチ超ラッシュに沸いている。期間は今月28日まででゴールも見えてきたが、まだ逆転の可能性は大!

 日刊釣りペン・クラブの磯釣りマン、鵜沢政則さん(63)が石廊崎でアタック、今後の攻略法も探る。

 石廊崎「橋本屋」で渡船担当の山本一人船長(41)に渡してもらったのは、港沖にある「丸島」だ。この日はウネリが残り、潮温は14度台前半まで下がっている。そこで、港向かいを攻めることにした。

 足元のサラシ(白泡)の払いだし先にコマセを少しずつ投入、その先に仕掛けを入れ、ハリスがまっすぐになるよう引き戻してからゆっくり沈めていく。冬場のメジナ、いわゆる<寒メジナ>は秋よりサイズアップしており、ハリスは太くしたいが、太くすれば食い渋るということを考え、ハリスは2号から使う。ウキがゆっくりと沈んでいくうちにラインがスー…と微妙に動き、サオ先を送ってラインをたるませ、数秒待って、ラインがサオの穂先を曲げる直前に合わせた途端に底へ突っ込んだ。40センチ近いオナガメジナが躍り上がり、続いて、ヒットしたのが口太メジナの37センチだ。

 寒メジナは動きが鈍い上に警戒心も強く<じっくり沈め続け食ってくれるのを待つ>イメージ。同行した飯村健治さん(52=日刊釣りペン・クラブ)も<全層仕掛け>でゆっくり沈め、同サイズのメジナを釣り上げた。ウキ下は8~10メートルぐらいだが、時にはもっと深いこともある。

 何匹か釣ったところで、飯村さんにいきなりヒットがあり、一気に沖へ走られてバレてしまった。この時期は思わぬ大物との遭遇があるから面白い。

 最終的に10匹余りの釣果を収め、最大は38センチだったが、この日は「大根」で44・2センチ、「ヤクナシ」で42・3センチが掛かり、ヤクナシでは1月25日に何と48・2センチの超ド級をみている。隣の大瀬でも1月24日に「上人岩」で45・4センチと43・7センチ、同25日「マタカ根」で46・5センチが釣れた。一方、雲見では今月3日に「観音島」で43センチを含み30センチ以上が15匹の数釣りを果たすなど、今後大物の期待大!

 ゴール間近の「2015メジナダービー」も記録更新はまだ十分可能だ。【南伊豆】

 ▼石廊崎「橋本屋」

 渡船は午前5時45分集合、5000円。【電話】0558・65・0108。HP<http://blogs.yahoo.co.jp/lucida5272>

 ▼大瀬「倉の下」

 渡船は午前5時45分集合、5000円。【電話】0558・65・0167。HP<http://www11.ocn.ne.jp/~ookura/>【西伊豆】

 ▼雲見「佐市丸」

 渡船は午前6時集合、5000円。【電話】0558・45・0248。HP<http://www.saichimaru.jp/index.html>