囲碁の大和ハウス杯第64期十段戦を制した芝野虎丸十段(26)の就位式が1日、東京・明治記念館で行われた。

今期は、仲良しの許家元九段(28)との3年ぶりの頂上対決。最終第5局まてもつれる接戦の末に振り切って初防衛を果たすとともに、2年連続4期目の獲得となった。

シリーズ第3局(4月2日、長野県大町市「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」)の前には、一力遼棋聖(当時)との棋聖戦7番勝負第7局(3月25、26日、神奈川県箱根町「ホテル花月園」)に勝ち、棋聖を初めて奪取した。底力を発揮して、そのまま十段戦も勝ち抜いた。

芝野は謝辞で、「許家元さんとのシリーズ、楽しみにしておりました。内容としては珍しく比較的穏やかで、細かいやりとりの部分で勝敗に大きく影響を与えるような、そういう意味での難しい対局が多かった。第4局に関しては短手数(114手)で負かされてしまいまして、改めて許家元さんの鋭さと読みの深さを感じました。自分としては全5局を通して集中して打てていたのが、よい結果につながったのではないかと思っています」とフルセットの接戦を振り返った。

囲碁界7大タイトルで通算10期を獲得しているが、このうち十段は4期と最長(ほかは棋聖1、名人3、王座2)。「十段戦は非常に思い入れのある棋戦です。今後も1手ずつ集中して自分なりに戦っていけたらと思います」とさらなる飛躍を誓っていた。