韓国で統一地方選が3日投開票され、韓国メディアは4日、全国16の広域自治体で行われた主要首長選のうち南部釜山など12カ所で、革新系与党「共に民主党」の候補が当選したと伝えた。保守系最大野党「国民の力」は、首都ソウルや保守地盤の南東部大邱など4カ所を死守した。

4日で発足1年を迎えた李在明政権の中間評価と位置付けられていた。ソウルでは敗北したものの地方選全体としては勝利し、李氏の政権運営が評価されたと言える。良好な日韓関係も継続しそうだ。

共に民主党の鄭清来代表は「全国的な勝利を与えてくれた国民の皆さんに感謝する。ただ、ソウルを奪還できず、残念だ」と述べた。

一方、ソウルの一部投票所で投票用紙が足りなくなるトラブルが発生し、投票が一時中断されるなど混乱した。国民の力は、選挙は無効だとして再選挙を要求。中央選挙管理委員会は受け入れない立場を示した。

同時実施された14の国会議員補欠選挙は、与党が9選挙区で当選した。

ソウル市長選は大接戦となったが、与党候補、鄭愿伍氏が4日記者会見し敗北宣言。国民の力の現職で通算5選を目指した呉世勲氏に「お祝い申し上げる」と語った。

李氏は就任以降、経済や民生対策を前面に打ち出し、高い支持率を維持してきた。与党は「国政の安定」を訴え、李氏の人気を追い風に選挙戦を有利に進めた。

2024年12月に「非常戒厳」を宣言した尹錫悦前大統領を支えた国民の力は、戒厳令の影響で現在も支持率低迷が続いており、苦しい戦いを強いられた。

統一地方選の暫定投票率は61・0%だった。(共同)