市販用アイスクリームの価格を巡ってカルテルを結んだ疑いがあるとして、公正取引委員会は16日、独禁法違反(不当な取引制限)の疑いで、明治、森永乳業など製造大手6社に立ち入り検査した。関係者への取材で分かった。小売店などに示す「メーカー希望小売価格」の引き上げで合意した疑いがあるといい、物価高騰を背景とした「便乗値上げ」の可能性もある。店頭価格に影響すれば、最終的に消費者が不利益を被ることになる。

残る4社はロッテ、江崎グリコ、森永製菓、赤城乳業。公取委がカルテルの疑いでアイス業界を調査するのは初めて。売り上げの低下を防ぐため、各社で示し合わせて値上げしていたとみて、実態解明を進める。

6社とも取材に対し立ち入りを受けた事実を認め「調査に全面的に協力する」などとしている。

関係者によると、6社は数年にわたり、メールや会合などを通じて情報交換し、小売店などに示すアイスクリームや氷菓の希望小売価格を引き上げる方針や、上げ幅を決めていたとみられる。

各社のリリースによると、少なくとも2024、25年は6社のうち半数以上が9月1日(出荷分)に値上げしていた。