和服姿のトップ棋士12人が全国を転戦して公開対局で行う、「2026年度将棋日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯=優勝賞金500万円、準優勝150万円)」の開幕局、豊島将之九段(36)対斎藤慎太郎八段(33)戦が27日、仙台市「夢メッセみやぎ」で行われた。

持ち時間は各10分。これを使い切ると1手30秒の秒読みで、ただし1分単位で合計5回の考慮時間がある早指し戦は、100手で後手の斎藤が勝った。雁木(がんぎ)から激しい攻め合いとなったが、中盤攻めをつなげて見事即詰みにした。

斎藤は昨年、今年と叡王戦5番勝負に挑戦し、いずれも伊藤匠叡王(王座)に敗れている。「攻め合う手を勢いよく指せたのが、結果につながった」と語った。

対する先手で昨年の銀河戦を制した豊島は、「王手飛車をかけて激しく攻めていったんですけど、自分の王様の方が傷が大きかった。王手飛車の後、自陣をケアすべきだった。途中からは受けるしかない展開となってしまった」と残念そうだった。

JT杯は2人のほか、昨年の優勝者の藤井聡太6冠、伊藤2冠、羽生善治九段、永瀬拓矢九段、佐々木勇気八段の常連組に、初出場の近藤誠也八段、増田康宏八段、石田直裕六段、八代弥八段、服部慎一郎七段が出場する。1回戦第2局は7月11日、高松市「サンメッセ香川」で近藤と服部が対戦する。