囲碁の20歳以下の若手女性棋士4人が和服姿で対局する非公式戦「白瀧らんか杯」(7月4日、東京都練馬区「白瀧呉服店」)を制した柳原咲輝二段(15)と一力遼名人(王座・天元=29)の記念対局が1日、東京都千代田区「日本棋院東京本院」で行われた。若手の活躍の場を広げるとともに、囲碁の魅力と和文化の美しさを多くの人に伝えることを目指した大会で、第一人者の一力との対局は優勝者へのご褒美だ。「白瀧らんか杯」の時と同様、両対局者は和服姿で盤の前に正座した。対局は、一力が激しい攻め合いから優勢となって224手で白(後手)番中押し勝ちした。

都内にある洪清泉四段の道場に通う大先輩に、柳原は最後まで積極果敢に攻めていった。「中盤形勢が悪く、攻めていくしかなかったです。なかなか対局できる機会がないので、勉強になりました」と話した。

和服対局はこれで2回目。普段は洋装で対局するが、「何も違和感はありませんでした。機会があれば、また和服で打ちたいです」と語った。

前期(第37期)の女流名人戦では初めて、トップ棋士7人総当たりによる挑戦者決定リーグ戦に入った。今年4月の第37期終了後に休止となっていたが、先月新たなスポンサーを得ての再開が発表された。第38期からは予選の後、16人による本戦トーナメントで上野愛咲美女流名人への挑戦権を争う。「本戦に入って、少しでも上に行けるように頑張りたい」と張り切っていた。

柳原は現在、新人王戦で準決勝まで勝ち上がっている。そんな活躍ぶりに一力から「着実に力をつけている。今後が楽しみです」とエールを送られていた。