将棋の西山朋佳白玲(清麗・女流名人・女流王将=31)が女性初の「棋士」に挑む、将棋のヒューリック杯第6期白玲戦7番勝負が22日、千葉県浦安市「グランドニッコー東京ベイ 舞浜」で開幕した。
西山の先手で始まった対局は、挑戦者で8つある女流タイトルを二分する先手の福間香奈女流流4冠(女王・女流王座・女流王位・倉敷藤花=34)の鋭い踏み込みにてこずりながらも粘って逆転勝ちした。第2局は29日、鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われる。
「ミスもあり、粘る展開になりましたが、最後は何とか幸いしました」。西山はホッとした表情を見せた。創設された2021年の第1期、第3~第5期と獲得し、今期防衛なら通算5期で「クイーン白玲」で永世称号を得る。
昨年6月に日本将棋連盟は、この資格を得た女流棋士を「棋士」として編入するという新たな規定を設けた。資格も比較的緩やかな女流棋士とは違い、性別に関係ない棋士は、プロ棋士養成機関「奨励会」を経て四段としてデビューするか、棋士編入試験で合格するかの道がある。西山が新制度第1号として権利を行使するか注目が集まる。
今月5日の共同会見で編入に触れた西山は、「勝ったらの想定で指してきたことはない。想定のお答えはできません」と話した。
20年には奨励会三段リーグで14勝4敗の好成績を挙げながら、次点に泣いた。24~25年には3勝で合格の編入試験5番勝負で2勝3敗。不合格だった。今回はどうか。「体調を整えて頑張りたいです」。まずは第2局に集中するだけだ。【赤塚辰浩】

