大分市の高崎山自然動物園が25日、人気を競う恒例の「選抜総選挙」の結果を発表し、「伝説のボスザル」ベンツが、3年ぶりに優勝した。14年に行方不明になり、その後死亡認定されていたが、人気は衰え知らずだ。来場者やインターネットによる投票で、歴代ボスザルたちとの選挙戦に勝利した。830匹の群れを1匹で壊滅させた希代のサルが、ファンの支持を受け、再び頂に立った。

 屈強なリーダーを求める人々の思いが、票数に反映されたのか。昨年こそ8位に甘んじたベンツだが、一気に返り咲き。27年勤務する職員は「あんなボスザルは今後出てこない。人間がイメージするボスだった」と振り返る。

 ベンツ亡き後、2つの群れでは争いが減少。闘争心を忘れた雄ザルが、それまでしなかった子ザルの毛づくろいを始めたという。「平和ボケで急な戦いの時にも、戦おうと前に出てくる雄がいない。今や雌の方が勢いがある」と、近い将来、史上初となる雌のボスザルが誕生しても不思議ではないという。