最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)の初のグッズとなる「扇子」(1本2268円)が7日正午から発売された。関西将棋会館(大阪市福島区)、東京・将棋会館(東京都渋谷区)では販売開始前に行列が出来たため、急きょ整理券を配布した。

 藤井四段の扇子を求めて東西で30人以上の行列が出来た。午前8時すぎに関西将棋会館に一番乗りした大阪市の無職伊藤俊一さん(75)は「売り切れるかもしれないからね。将棋をしている知り合いの子どもにプレゼントしたいけど、1人1本だけだからね。手元に置いておこうかな」と笑顔で話した。発売と同時に手に入れ、扇子を広げた伊藤さんは「これからもどんどん強くなってほしいね」と期待した。東京の一番乗りは午前7時すぎだった。

 ファンの要望に応える形で発売された扇子は四段では異例の早さで、グッズも“史上最速デビュー”となった。初日から大人気となった。

 扇子には藤井四段が「大志」と揮毫(きごう)している。扇子を手に入れた兵庫県西宮市の無職井上秋彦さん(71)は「どんな書体が見てみたかった。文字はその人の人柄を表すっていうからね」と話した。

 日本将棋連盟オンラインショップでは8日から販売する。