西武ホールディングス(後藤高志社長)は3日、東京都内で会見を行い、連結子会社のプリンスホテルがオーストラリアを中心に30ホテルを運営・展開するステイ・ウエルの事業を約43億円で取得したと発表した。これにより、ホテル・レジャー事業のグローバル化が促進される。

 現在、プリンスホテルは50、ステイ・ウエルは30の既存及び開発中の事業がある。後藤社長は、「中長期目標として、今後10年をメドに双方合わせて250ホテル規模へと事業を拡大していく」と話した。特に海外ホテル事業の収益機会の拡大、今後の経済成長が見込める東南アジア、中東、欧州などが重点地域となる。

 「インバウンドが好調な今こそ、海外でのノウハウがある会社と組んで事業を拡大する」(後藤社長)。西武グループ約88万人の会員と、ステイ・ウエルの約5万人の会員という顧客基盤をベースに、「世界のプリンスホテル」への飛躍を目指す。