デビュー30戦目にして初黒星を喫した将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が6日、大阪市の関西将棋会館で指された順位戦C級2組で中田功七段(49)との対局に臨んだ。2日の竜王戦決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段に敗れ、公式戦の最多連勝記録が「29」でストップ。仕切り直しの一戦とともに、注目された勝負メシは「カレーうどん定食」(830円)だった。

 この日は午前9時40分過ぎに対局室に入り、午前10時すぎ、落ち着いた表情で一手目を指した。相手の「振り飛車」戦法に対し、藤井は玉を深く堅く囲う「穴熊」で対抗した。午前11時すぎ、昼食のメニューが渡されると、しばらく考えて、そば店「やまが」の「カレーうどん定食」を注文した。自家製の麺にとろみのあるカレーがミックスされた人気メニュー。おにぎりつきで腹持ちのいい定食だ。

 中田は昭和のレジェンドと言われた故大山康晴15世名人の弟子で、現在2連覇中の佐藤天彦名人の師匠としても知られる。

 関西将棋会館には朝から15社、約40人の報道陣が詰め掛けた。持ち時間は各6時間で、終局は深夜に及ぶ見通し。