東京都の小池百合子知事は8日、第99回全国高校野球選手権の東西東京大会開会式で、開幕試合の始球式に登場した。投じた白球は、ホームベースギリギリの所でワンバウンドし、キャッチャーミットに収まった。

 小池氏は、白いポロシャツとパンツ姿でマウンドに立った。都知事が始球式に登場するのは、18年ぶりだという。

 始球式を終えた小池氏は、「東京大会のスタートを飾るのにふさわしい、ワンバウンドでした」と報道陣を笑わせ、「ほとんど練習はなし、ぶっつけ本番でした。ストライクを取れるはずだったんですが、また精進します」と、ワンバン投球に悔しさをチラリ。

 「お恥ずかしい。こんなはずじゃないのに…。これも想定外です」と述べ、前日7日の定例会見で、東京都議選での「都民ファーストの会」の圧勝に対する感想に用いた「想定外」のフレーズを、ここでも繰り出した。

 今年に入り、始球式は3月31日のヤクルト対DeNA戦開幕試合に続き、2度目。この時はツーバウンドだった。

 小池氏は中学時代、ソフトボールでピッチャーを務めていたが、「勝ったためしがありません」という。