公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が11日、大阪市の関西将棋会館で指された加古川青流戦で先手の都成竜馬四段(27)を破り、ベスト8に進出した。次戦は21日、上州YAMADAチャレンジ杯準々決勝で三枚堂達也四段(23)対梶浦宏孝四段(22)の勝者と対局する。来週19日に15歳の誕生日を迎える藤井は、14歳の最後の一局を白星で飾り、連勝を再スタートさせた。

 都成とは3度目の対戦となり、3戦3勝。2日にプロ初黒星を喫し、連勝記録が止まったが、6日の名人戦順位戦C級2組で中田功七段を破り、白星で再スタートを切っていた。天才中学生の連勝が再びスタートした。

 対局後、藤井はベスト8入りに「まだまだ優勝は遠いですが、強敵が続くので一局一局を大事に指していきたいです」と話した。加古川清流戦は若手棋士の登竜門の大会。持ち時間は各1時間の「早指し戦」。

 14歳最後の対局を終え「内容に関しては分からないですが、結果は勝ったのはよかったのかなと思います」。さらに14歳の1年間を振り返り「1年前は三段リーグの真っ最中だった。周りの環境を含めていろいろと変わった。自分でも成長できた1年かなと思う。次の1年で去年以上に強くなりたいです」と決意を語った。